
機動新世紀ガンダムX エンディングテーマ(第14話〜第26話)
1996年8月21日、re-kiss 名義でリリースされた「HUMAN TOUCH」は、テレビ朝日系アニメ『機動新世紀ガンダムX』(第14話〜第26話)のエンディングテーマとして起用されました。ガンダムシリーズにおいて、テレビ放送作品では初の全編英語詞曲の主題歌となった歴史的な一曲です。
作曲を手がけたのはTom Keane(トム・キーン)。セリーヌ・ディオンのプロデューサーとしても知られる米国のソングライター/プロデューサーで、この作品のために書き下ろしました。Tom Keane は奥土居美可の楽曲では、2年後の『Till the End of Time』でもプロデュースを務めることになります。
英語版の原曲はアメリカのシンガー Warren Wiebe(ウォーレン・ウィービー)が歌唱。彼は David Foster や Jay Graydon らのアルバムに参加した、90s AOR を象徴するボーカリストの一人です。ガンダムX の第1話〜第13話と最終話では、この Warren Wiebe 版が使用されました。
日本語版の訳詞は許瑛子(きょ えいこ)が担当。英語原詩の直訳ではなく、作品の世界観にふさわしい日本語として独自の味わいを付与しています。日本語版編曲は須藤賢一。re-kiss(奥土居美可)のボーカルが、アニメ終盤の第14話〜第26話を彩りました。
なお、re-kiss は奥土居美可の別名義です。『HUMAN TOUCH』リリース時のユニット名として使用されました。以降の作品(Till the End of Time、ULTRAMAN Jazz Vocal など)は奥土居美可 名義でリリースされています。
英語版(Warren Wiebe 歌唱、第1〜13話・最終話)は、作曲者である Tom Keane 自身が編曲も手がけた原典版。Susanne Marie Edgren による英語の原詩、本国ロサンゼルスのスタジオで録音されたサウンドは、洋楽志向のドラマチックなバラード/ロック寄りの解釈となっています。
一方、日本語版(re-kiss = 奥土居美可、第14〜26話)は、許瑛子の訳詞と須藤賢一の編曲による日本人スタッフによる再構築版。原詩の意味を直訳するのではなく『機動新世紀ガンダムX』の世界観に寄り添う日本語として再構築され、女性ボーカルによる繊細で内省的な解釈が、終盤クールの作品トーンに新たな表情を与えました。
どちらが上位ということではなく、同じ楽曲を異なる文化背景・異なるボーカリストが表現した、補完関係にある2つのバージョンとして、ファンの間で長く愛され続けています。
「もしも心を 目で見ることができたなら 傷ついた痛み 気がついて……」— 作品中で傷ついていく登場人物たちに寄り添うような慈しみの歌詞は、放送当時から現在まで根強いファンを持ち、アニメソングの中でも屈指の名バラードとして語り継がれています。
2000年にはCD「ガンダム・エンディング・セレクション」にも収録され、ガンダムシリーズのED曲を代表する1曲として、今も Spotify・Apple Music で配信中です。
1996年4月5日のテレビ朝日系オリジナル放送から2026年で放送30周年を迎えた『機動新世紀ガンダムX』。これを記念して、TOKYO MXでは2026年1月6日(火)より、サンテレビジョンでは2026年1月17日(土)より、周年記念セレクション放送として全39話から選抜された27話が放送されました。
本作のエンディングでre-kiss(奥土居美可)が歌唱する日本語版「HUMAN TOUCH」は第14〜26話で使用されました。この再放送では選抜された第14・17・21・22・23・24・25話の7話分で日本語版がオンエアされました。
関東(TOKYO MX)での re-kiss版オンエアは の第25話で、関西(サンテレビジョン)では の選抜最終回・第25話をもって完了しました。
ガンダム公式サイトには『機動新世紀ガンダムX』30周年特設サイトが公開され、「忘れかけた夢が、いま動き出す——」のキャッチコピーのもと、シリーズ全体で30周年企画が展開されました。地上波再放送セレクション完走後も、Amazon Prime Video 等の配信サービスで全39話を引き続き視聴可能です。
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