📌 この記事の要約(3行)
これは、すべて実話です。
IT業界あるある、メール誤送信からFAX事件まで、誰にも言えなかった伝説のエピソード。
もうずいぶん前のこと——
弊社(株式会社WEB-WING)のある役員が、まだサラリーマンだった頃の話です。
勤め先は、東証一部上場のシステム開発会社。
彼は、大規模な業務システム開発の現場にいました。
当時のIT業界は、今では考えられないほど忙しく、独特の文化がありました。
ブラックな噂が絶えない中で、彼は「笑えるけど誰にも言えない事件」を、いくつも目撃することになります。
その中から、特に印象に残っている2つの事件を、ここで公開します。
——あれから何年経つでしょうか。
今でも、思い出すと笑ってしまうような、本当にあった話です。
目次
※これは、ずいぶん前のIT業界の話です。当時の業界文化を記録した、ノンフィクションのエピソードとしてお読みください。
S先輩:隣の係の先輩。連日の徹夜でHP1。
O係長:S先輩の上司。
課長:彼の部署の課長。優しい人格者。ただし、頭髪の生え方が独創的。
部長:彼の部署の部長。眉毛の生命力が強め。
当時の課長は、本当に優しくて、彼も大好きな方でした。
ただ、年齢の割に、頭髪が少なめな方だったのです。
世の中には、2種類のハゲがいます。
潔いハゲと、潔くないハゲです。
課長は、どちらかと言うと、潔くない方のハゲでした。
側頭部の頭髪が、上に乗っかっているタイプだったからです。
当然、本人の前で「ハゲ」とは誰も言いません。
ただ、S先輩とO係長の間では、裏で「ハゲ」と呼ばれていました。
——上司ですから、本人にバレたら全てが終わります。
一方、当時の部長は、対照的に「毛の生命力」がまゆげに全集中しているタイプ。
こちらも裏での愛称は「まゆげ」。
言うまでもなく、絶対に本人にはバレてはいけない、最高機密でした。
事件は、極限状態のO係長がS先輩に放った、何気ない一言から始まりました。
O係長「S、ハゲとまゆげのメアド教えて」
S先輩「了解です。すぐ送ります……」
意識が朦朧としていたS先輩。
彼は当然、宛先に「O係長」を選んだつもりでした。
しかし、運命のいたずらか、メーラーのオートコンプリートが牙を剥きます。
彼が送信したメールの宛先は——
当の課長と、当の部長、本人たちでした。
そして、本文はこれ以上ないほどシンプルでした。
To: 課長
To: 部長
──────────
ハゲ
(課長のメールアドレス)
まゆげ
(部長のメールアドレス)
要件なし。
説明なし。
言い訳不能。
ただ、「ハゲ」と「まゆげ」だけが届く世界。
想像してみてください。
ある日突然、自分の部下から「ハゲ」「まゆげ」とだけ書かれたメールが届く、上司2人の心境を。
そして、送信直後にそれに気づき、血の気が引いていくS先輩の絶望を。
SNSと違って、一度送ったEメールは、二度と取り消すことができません。
その日からS先輩は、青ざめた顔で虚空を見つめ、ずっと呟いていました。
「クビだ……」
後日。
S先輩は、クビになりませんでした。
それどころか、怒られさえしませんでした。
部長と課長の間で密談が行われた結果、導き出された結論はこうだったのです。
「Sは、忙しすぎて頭がおかしくなってしまったんだな」
あまりにひどい暴言は、逆に「深刻なメンタルヘルスのSOS」として処理されたのです。
優しい世界でした。
I先輩:彼の部署の中堅エンジニア。事件当日、有給休暇で不在。
I先輩のお母様:都会で働く息子を案じる、心優しい母。
ある日の昼下がり、彼の部署にFAXが届きました。
宛名は、I先輩。
送り主は、I先輩のお母様。
受信トレイに吐き出された紙には、こう記されていました。
都会で働く息子を案じる、涙なしには読めない母の愛。
しかし、最悪なことに——
I先輩は、その日、有給休暇で不在だったのです。
誰かが気づき、誰かが回覧し、気づけばオフィス全員が「母の温もり」を共有することに。
彼自身も、もちろん回覧しました。
(罪悪感はありません、なぜなら、もう誰もが見ていたから)
翌日、出社したI先輩を待っていたのは——
全社員からの「元気にしてる?」「体、大事にしろよ」という、慈愛に満ちた(皮肉な)挨拶の嵐でした。
その日からI先輩は、社内で「実家の加護を受けし伝説の男」として、長く語り継がれることになったのです。
この2つの事件があったのは、もうずいぶん前の話です。
当時のIT業界は、本当にめちゃくちゃ忙しく、人間関係も複雑で、毎日のように「事件」が起きていました。
それでも、不思議なことに——彼は、あの頃の現場が、とても好きだったそうです。
「ハゲまゆげ」事件のS先輩も、「FAX」事件のI先輩も、いま思えば、めちゃくちゃ忙しい中、それでも面白いことを起こしてくれる、最高の同僚でした。
部長も課長も、Sの誤爆を「狂気のSOS」として処理する寛容さがありました。
それくらい、当時のIT業界は、おかしくて、優しくて、人間味があふれていたのです。
彼は今、弊社(株式会社WEB-WING)の役員として、システム開発の現場に立ち続けています。
あの頃に培った「現場の感覚」は、今でも、仕事の土台になっているそうです。
当時の上司・先輩・同僚たちが、人間として信頼できる人ばかりだったから——
だからこそ、彼自身も「人間として信頼してもらえる仕事」を、ちゃんと続けたい。
そう言って、今日もコードを書いています。
もしあなたが、システム開発・WEB制作で困っていて、相談相手を探しているなら——
当時のあの先輩たちのように、人間味のある仕事を提供したいと、株式会社WEB-WINGは考えています。
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東証プライム上場企業(電通・コクヨ・日宣など)への納入実績、官公庁・銀行システム開発経験、経済産業省認定スマートSMEサポーター。
かつて東証一部上場SEとして大規模システムを作っていた経験を、今は中小企業のDX支援に活かしています。
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