Sora 2 終了(2026/4 アプリ・9 API)後の主要移行先。第1/最終フレーム制御、否定プロンプトなど機能豊富な Wan 2.7 で、
完全ひらがな化によって日本語の読みのブレを抑える戦略を解説(Wan 2.6 にも対応)。
Wan 2.7 は Alibaba が開発する動画生成 AI モデルで、Sora 2 のサービス終了(2026/4/26 アプリ、9/24 API)後、Veo 3.1 と並ぶ主要な移行先として急速に採用が進んでいます。本記事は、Wan 2.7 の特徴(第1/最終フレーム制御、音声入力同期、否定プロンプト、プロンプト拡張)、Wan 2.6 との違い、日本語セリフを安定させる「完全ひらがな化」戦略、Sora 2 / Veo 3.1 からの移行ポイントを解説します。
Wan は Alibaba(阿里巴巴)が開発する動画生成 AI シリーズで、2025 年に Wan 2.5、2.6 を経て、2026 年に Wan 2.7 がリリースされました。中国語動画を中心に学習されているため、英語・中国語の生成品質が非常に高い一方、日本語の漢字読みについては Sora や Veo ほど安定しません。
ただし、Wan 2.7 はオープンソースに近い柔軟性を持ち、API 提供事業者(WaveSpeed、Atlas Cloud、APIYI、insMind など)を経由して低コストで利用できる点が魅力です。Sora 2 の API が 2026/9/24 で終了することを受け、商用案件での主要な移行先として位置づけられています。
日本語セリフを安定させる鍵は、本ツールの「完全ひらがな化」プロファイルです。漢字を残したままだと読みの揺れが出やすいため、本ツールでひらがな化してから Wan 2.7 に渡すのが鉄則です。
Wan 2.6 と 2.7 はメジャーバージョン的には同系列で、両方とも本ツールの「完全ひらがな化」プロファイルがそのまま使えます。違いは主に Wan 側の機能拡張で、日本語セリフの扱いには大きな影響はありません。
first_frame_image / last_frame_image パラメータで動画の冒頭と末尾を画像で固定できます(2.6 は first_frame のみ)。続編動画の連続感を出したり、特定の構図に着地させたい場合に有効。新規プロジェクトでは Wan 2.7 を推奨しますが、既に Wan 2.6 を運用中の場合は急いで移行する必要はありません。本ツールの出力は両バージョンで使えます。
Wan 系のモデルは中国語動画を中心に学習されており、日本語の漢字読みについては音読み・訓読みの判定が不安定です。漢字を残したままセリフを渡すと、以下のような問題が起きます:
一方、ひらがなで渡せば「読みの曖昧さ」が消えます。AI は文字列を音素に変換するだけなので、迷う余地がありません。これは Wan 2.6 / 2.7 / 3.0 で共通の傾向で、本ツールの Wan 向けプロファイルは初版から完全ひらがな化を採用しています。
例:
この変換を手作業でやると、読みの選択や送り仮名の処理で誤りが出やすいため、本ツールが Yahoo! ルビ振り API + 固定辞書で機械的に確定します。
日本語セリフを乗せる際の Wan 2.7 機能の使い方を簡潔に整理します。これらは本ツールでは扱わず、Wan 2.7 側のプロンプトでユーザーが指定します。
動画の冒頭と末尾を画像で固定できる機能です。日本語セリフを乗せる場合、第1フレームの口の動きとセリフ冒頭のリップシンクが食い違わないよう、フレーム画像と発声タイミングを調整します。具体的には、第1フレームに「口を閉じている」画像を選び、ナレーション開始の間(ま)を 0.3〜0.5 秒置く構成にすると自然です。
「動画に含めたくない要素」を明示できます。日本語セリフ生成で重要なのは、字幕の意図しない焼き込みを避けることです。否定プロンプトに「文字、字幕、ロゴ、テロップ、watermark, text, subtitle」を入れておくと、動画内に余計な画面表示が混入するのを大幅に減らせます。
短いプロンプトを内部で詳細化してから動画生成する機能で、Wan 2.7 で自動的に有効化されます。日本語の短いセリフ指示でも、内部で適切に拡張されるため、ユーザーが過剰に詳細を書く必要はありません。ただし、ひらがな化したセリフ部分は変更されないよう、セリフを引用符(「 」または "...")で明示的に囲むことが推奨されます。
Sora 2 のサービス終了に伴い、本ツールを使った Wan 2.7 への移行手順を整理します。
Sora 2 向けに「漢字+ふりがな併記」で書かれたプロンプトをそのまま Wan 2.7 に渡すと、ふりがな部分まで音読みされて崩れます。本ツールに Sora 2 向け出力(漢字+ふりがな)をそのまま貼り付け、対象モデルを「Wan 2.7」に切り替えれば、ひらがな化済みのセリフが得られます。
本ツールは入力に既存のルビ表記が含まれていても、二重ルビになりません(冪等性が確保されています)。Sora 2 で書いたプロンプトを何度貼り直しても安定して Wan 2.7 向けに変換できます。
Veo 3.1 向けに「ひらがな化」で書かれたプロンプトは、Wan 2.7 でもほぼそのまま使えます。両モデルの出力プロファイルは類似していますが、Wan 2.7 では引用符の扱いや否定プロンプトの記法が異なります。本ツールで「Veo 3.1」モードと「Wan 2.7」モードを切り替えると、それぞれに最適化された形が得られます。
「動画生成AI 日本語セリフ変換ツール」は、入力された日本語セリフを Wan 2.7(および 2.6)向けに完全ひらがな化して出力します。
主な処理:
Wan 2.7 / 2.6 のどちらでも同じ出力が使えます。同じセリフを Veo 3.1 / Sora 2 / Grok 向けにも切替1クリックで変換できるため、複数モデルでの試行錯誤が同じ画面で完結します。
first_frame_image / last_frame_image パラメータとして指定できます。これは Sora 2 にない機能で、動画の冒頭と末尾を画像で固定できるため、続編動画の連続感を出したり、特定の構図に着地させたい場合に有効です。日本語セリフを乗せる場合は、第1フレームの口の動きとセリフ冒頭のリップシンクが食い違わないよう、フレーム画像と発声タイミングを調整します。